母が言ってた
「あなたは子供の頃なんでも切っていたネ」
それはよく覚えている、子供には危ないハサミを紐で首にぶら下げるのがちょいと自慢で、とにかく何でもかんでも切っていた、折込チラシの家電やマンガの主人公、
幼稚園のときクジラを型どおり切るというお題で細長くシオまで吹かせて先生を驚かせたそうですが、それは大人になりデザイン関連で生きて来た今、カッターというアイテムも増やして楽しく役立っています。
ウチの燃えないゴミ袋の中は捨てる時キレイに整頓されて見えるのです。
別に整理整頓潔癖症な訳でなく、ある年末年始、ゴミ収集が先送りで買い置きも重なりゴミ袋がいくつも溜まって仕方なくトレーやパックの成形ゴミを切り刻んでコンパクトにした事があるんです、ところがそれが楽しくてしょうがない、そうですハサミ好きに火がついてしまったのです!
無心に立体を切って切って平面のプラ片にする作業を続けていると、今度はどうも捨てる様子が気になりだしてくる、プラ片がパーツで収めるゴミ袋は作品に思えてくるのです、プラ袋もグシャグシャに丸めるのではなくキレイに袋幅に折りたたんで揃えたりしてみる、すると空いたスペースに切り刻んだプラ片をザッと流し込めて実に気持ちがイイのであります、切ったプラ片がキレイに治る様は快感で出来上がったゴミ袋は完璧な作品!もはやアート、だけど変態!
お仕事で0.5mmを気にしながら正確にカットするのもプロとして楽しいのですが
何も考えないでただゴミを無造作に切り続けている時間は実に至福
それは子供の頃紐で首にぶら下げた楽しいハサミ遊びと同じだったのだのですね。
今朝ゴミを切りながらフッと思い出んです
母が言ってた
「あなたは子供の頃なんでも切っていたネ」